[ 株式会社あみだ池大黒 ]
[ 岩おこし ]
課題の背景
「岩おこし」はかつては「大阪を代表するお土産」として広く親しまれておりましたが、そのイメージが近年では薄れつつあります。特に若年層の間で「岩おこし」の認知度が徐々に低下しております。
また、食感の柔らかな洋菓子が好まれる傾向にあり、おこしの最大の特徴である「硬さ」が、一部のお客様からは、ご購入にあたりご検討を要する点として挙げられております。
期待する作品内容について
大阪の代表的なお土産である「岩おこし」の認知が老若男女に広がり、商品の良さが伝わるポスターのアイデアを、自由に表現してください。
課題商品や資料について
「岩おこし」は、江戸時代中期に誕生した「昔ながらの大阪名物」。
岩おこしの特徴は、「材料に『お米』を細かく砕いて使用していること」と「独特の硬い食感」、そして「口に広がるお米の甘みと、キリッとした生姜の辛さ」です。
江戸時代中期、天下の台所と呼ばれた大阪には、全国から良質な米や水飴、砂糖が集まりました。
元々おこしは、庶民の間では粟やひえなどの雑穀で作られていましたが、大阪の人々は美味しさを追求するため、贅沢品だった米をわざわざ細かく砕いて粟状にした「粟おこし」を作り出しました。
また、当時の大阪は運河を作るための水路工事で、岩がゴロゴロ掘り返されていました。
その様子をシャレで、【大阪名物・大阪の掘り起こし、岩おこし】と云って、粟おこしよりお米を細かく砕いた、生姜入りの硬いおこしを作り出しました。
これが【岩おこし】の誕生の背景です。その当時、大阪の発展を象徴する縁起のいいお菓子として、大ヒットしました。
※そもそも「おこし」とは、蒸して乾燥させた米や粟などを水飴で固めたお菓子です。
起源は弥生時代にまでさかのぼります。弥生時代の遺跡から、お米を蒸して乾燥させた「糒(ほしいい)」に似た加工品が出土しており、「日本最古のお菓子」とされています。
表現についての注意事項
大阪の岩おこしは、東京の雷おこしとは別物なので、混同しないようにお願いいたします。 下品な表現は避けてください。
素材データのダウンロード
ロゴデータは第13回ジャパン・シックスシートアワード応募作品の使用のみに限らせていただきます。
上記内容に同意の上、ダウンロードお願いいたします。